天皇杯決勝をテレビで観る
◆天皇杯決勝は正月の風物詩
天皇杯全日本サッカー選手権大会の決勝戦を自宅でゆっくり観戦する。それが一番楽しみにしている正月行事です。なぜなら、最後に天皇杯決勝をゆっくり観戦できたのは第83回大会(2004年元日)まで遡らなければならないからです。
2005年の元旦は、会場の国立競技場で迎えました。日テレベレーザ&東京ヴェルディの応援をするためです。あれだけの大舞台でサポーター席にいたら、応援をしないわけにはいきません。新年早々から声が枯れ、足をつってしまいました。そういう苦労なら、いくらでも歓迎なのですが・・・。
2006年、2007年、2008年の元日は終日、会社で過ごしました。携帯サイト『速報!サッカー24』で天皇杯の速報やニュースの公開など、さまざまな作業に追われていました。おかげで、試合経過は情報として知っているのですが、試合を観戦することはできませんでした。これは、UEFAチャンピオンズリーグの決勝でも同じことが言えます。サッカーの仕事をしていると、重要なサッカーの試合をゆっくり観戦することが困難になってしまう。一種のジレンマです。
今年の組み合わせはACL王者のG大阪と柏レイソル。G大阪はクラブW杯を戦ったため疲労困憊ですが、マンチェスターUとの試合で、一皮剥けたような気がします。準々決勝の名古屋グランパス戦、準決勝の横浜F.マリノス戦は明らかにコンディション不良でしたが、それでも点を奪って勝利できる。一試合でサッカーの技術が飛躍的に向上することはないのですが、精神的にタフになったと思います。
柏の注目はフランサ選手。ベンチスタートが濃厚ですが、ひとたびピッチに立つと、他の選手とは明らかに違う雰囲気を醸し出します。ボールはフランサに集まるのですが、フランサがボールを触るのは一瞬だけ。気が付いたら柏が決定的なチャンスを迎えています。
攻撃的な印象のある両チームですが、大味な試合にはならず、引き締まった試合になると思います。
◆天皇杯の問題点
僕の友人にはサッカーに興味がない人も多いのですが、天皇杯決勝は観戦率が高く、共通の話題になることがしばしばあります。こうしたことから「天皇杯決勝=元日の風物詩」は、あまりサッカーに興味がない人にも浸透していると思っています。
しかし日本サッカーのカレンダーを考えた場合、元日の決勝戦は必ずしもベストではありません。試合に出場する選手や監督たちがベストを尽くしていることに疑いの目を向けるつもりはありませんが、契約や来季に向けたコンディションに関する問題が存在するのは事実です。
こうした問題を聞きかじった友人からは、「G大阪はともかく、ベスト8に残ったのは弱いチームばかりだね」と言われてしまいました。Jリーグで優勝した鹿島アントラーズや、世界的強豪として認識されている浦和レッズの名前がないのが主な理由なようです。いろいろと突っ込みどころはあるのですが、サッカーに関心がない人に状況を説明するのは意外と骨が折れます。
※今季の名古屋は好成績だったことや、G大阪がリーグ戦では不調だったこと、サガン鳥栖や横浜FMが良いサッカーをしていること、フランサの魅力などなど
こうした問題を解決する手段として秋春制への移行がベストなのか、それとも天皇杯のスケジュールを変更することがベストなのか、まだまだ議論が必要だと思います。ただし、ネガティブな情報は広まりやすいもの。あまり議論を先延ばしにできないことも認識しないといけないかもしれません。
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