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2008.08.21

盲獣

盲獣盲獣
緑魔子.船越英二.千石規子, 増村保造

角川エンタテインメント 2007-11-22
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原題:-
製作年:1969
製作国:日本
メディア:劇場公開
監督:増村保造
気に入ったセリフ&シーン:「そうだ、おれはめくらのケモノだ。」
ストーリー概要:
異才・増村保造監督の代表作をDVD化。美しい肢体を持つモデルの女と、彼女の肉体に魅せられた盲目の彫刻家とその母が密室で繰り広げる禁断の倒錯愛を描く。江戸川乱歩のマゾヒズム小説を、増村監督が極限までえぐり映し出した異色作。
(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

**********レビュー**********

原作を江戸川乱歩の小説とし、モデルを拉致・監禁する背徳と、互いを切り刻む救われなさ。
このDVDは、十中八九、ホラー映画の棚に置かれているだろう。しかしこの作品は、ホラー映画ではない。とても純粋な恋愛映画である。むろん、不幸な結末などではない。2人は自身の愛の姿を実現するがゆえに、命を落とすのだ。
はっきり言おう、結婚などという手続きをゴールに見据えている恋愛映画などクソくらえだ。

巨大な乳房のオブジェ。その上で弄りあう2人の姿は日常とはいいがたい。一言でいえば、まさに異常だ。異常さを伝えるために、その対比となる日常のシーンを挿入するものだが、この作品にはそれが一切ない。2人の間には、“異常”を遮断すべき防壁となる“日常”や“常識”などなく、思うがままに己の愛を貫く。そして唯一の“日常”(といってもこちらの関係もかなりの異常だが)であった母親が消えたとき、2人は愛の実現に突き進む。

狂った妄想に惑わされたわけではない。たとえ“日常”が2人を“異常”と裁いたとしても、2人にとってそれは究極の愛の実現。最高のハッピーエンドなのである。

人は、感覚を遮断されると狂うといわれているが、本当に狂うのだろうか?“日常”や“常識”に濁らされていた何かが目覚めるだけではないのだろう。そういう作品にもみえる。

盲獣@映画生活

**********同監督の主な作品**********
この子の七つのお祝に』 作品情報


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